アレッポの石鹸

■アレッポの石鹸の歴史

アレッポでは1000年も前から石鹸が作られていたと言われています。

石鹸の起源には諸説あります。

ナイル川の泥パックやローマのサボーニの兵の話など、一番古いものではメソポタミア文明の頃楔形(クサビガタ)文字で粘土板に石鹸の処方箋が刻まれています。

今日あるような固形石鹸の誕生は、アルカリの精製方法が発見されるのを待たなければなりません。

1000年前の旅行家で医者のアブー・バクル・アッラージの「秘密の書」にはアルカリと苛性ソーダの抽出方法、さらには固形石鹸の作り方までが詳しく書かれています。

この時代から石鹸作りは行われ、地域の地場産業として発達していったようです。

固形石鹸(ナトリウム石鹸)はオイルにアルカリ(苛性ソーダ・水酸化ナトリウム)を加えて作ったものです。

アルカリはこの地方特有のシナーンというアカザ科の灌木と豊富にとれる石灰から精製されます。

アレッポの工場でも、実に1940年ごろまで、この方法で石鹸が作り続けられていました。

古い石鹸製造方法を教えて欲しいと、2003年、石鹸を輸入しているアデル・ファンサ社の社主アデル・ファンサ氏を訪問した時、彼は実演をしながらこう言いました。

「私が20歳のころまではこの方法でアルカリを作っていたよ、息子たちが見るのも初めてだろう。」

 

※出展

・ 『石けんの本』山水社/三木春逸/三木春雄著

・『イスラム技術の歴史』平凡社/アフマド・Y・アルハサン、ドナルド・R・ヒル著/大東文化大学現代アジア研究所監修/多田博一、原隆一、斎藤美津子訳

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